泉北高速鉄道は、2023年8月上旬にデビューする新型通勤車両「9300系」を使用し、営業運転開始前に車庫内の線路上で電車の運転を体験できるイベントを開催します。
営業運転は8月上旬開始 イベントは7月22日
環境に優しく、すべての人にとって安全・快適で使いやすい車両として開発された9300系は、南海電気鉄道の8300系をベース車とすることで投資額が抑えられています。外装にアイボリーの車体とブルーのラインを組み合わせ、内装には落ち着きと安らぎを感じられる木目柄を採用するなど、泉北高速鉄道らしいデザイン表現にこだわっています。
4両編成2本の計8両が製造され、8月上旬から南海高野線と泉北高速線にまたがる難波駅〜和泉中央駅間で営業運転が行われます。
そして、今回のイベントの開催日はそれに先立つ7月22日(土)で、会場は同社の光明池車庫(大阪府和泉市)です。参加できるのは最大4人1組のグループ、合計3組までです。同社公式サイトで7月3日(月)17:00まで申込を受け付けており、応募者が多数の場合は抽選となります。
(泉北高速鉄道の新型車両9300系運転体験イベントの内容、9300系の特徴や内装イメージなど詳細は下の図表を参照)
写真撮影やヘッドマークのプレゼントも
当日は運転資格を持った指導員による約20分間の運転士講習会がまず行われ、電車の仕組みや運転操作方法などの必要な知識を習得します。
その後、指導員に教わりながら、4両編成の9300系車両で車庫内の約90mの区間を複数回運転します。マイクを使用しての車内放送や、車窓スイッチによる扉の開閉操作といった車掌の仕事体験もできます。運転体験・車掌体験に費やせる時間は1組につき合わせて約60分間です。
また、9300系の車内・車外を写真撮影できる時間も設けられます。このイベントのために制作されたヘッドマークが1組に1枚プレゼントされ、イベント中の9300系に装着して楽しむことができます。9300系オリジナルノベルティのプレゼントもあります。
参加費は1組あたり14万円と少々値が張る印象もありますが、1組4人で申し込んだ場合、4等分するとお一人あたり35,000円です。まだ営業運転に就いていない最新車両を自らの操作で運転できる、またとない機会ということを勘案すれば、納得のいく金額かも知れません。